blog


飼い主が小学生の頃、捨てられていた猫を拾って帰ったことがあります。

薄い茶色と白のシマシマ模様のいわゆる「茶トラ」の小さな子猫でした。

「飼いたい」と親に言ったけれど、「うちでは難しい」と言われました。

それでも「頑張ってお世話をするから」と必死に親を説得しようとしたのを覚えてる。

その後話はまとまらず、とはいえ拾ってきた命を放るわけにもいかずひとまず一晩我が家で過ごすことになった子猫。

でも次の日、私が学校から帰ってくると子猫はいませんでした。

親に聞くと「近所のお家に引き取ってもらった」と。

もうね、めちゃくちゃショックでめちゃくちゃ泣いた。

なんで勝手に決めてしまったのか。
なぜ私がいない間に他所へやってしまったのか。
なぜさよならも言わせてくれなかったのか…。

今でもはっきりと覚えている幼少期の出来事。





オールドイングリッシュシープドッグ イラスト

先日、夫ととある映画をみました。





犬と私の10の約束

今ならAmazonPrime で見放題!




川口晴さん著の「犬と私の10の約束」が原作です。

「犬の十戒」という作者不詳の英文詩が元になっているお話。


「犬の十戒」とは、



①私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。

②あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。

③私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。

④私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。

⑤時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。

⑥あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。

⑦私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。

⑧私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。

⑨私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。

⑩最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。


というもの。

もうね、これ書いてるだけでこみあげてくるものが…。

ペットと人間の関係を飼われることになった犬の目線から書いてあるのですが、これが飼い主的にはダメで。

うちのハルさんがこんなこと考えているかもしれない、とか思うとすぐに涙があふれてくる…。

自分がこんなに涙もろいとは思わなかったよ。


ただ、あくまでこれは"人間が考える"犬の気持ち。
実際に犬がこんなことを考えているかは分からないのよね。
(そう思ってても泣いちゃうけどね)




それでもね、たとえば⑦の犬と人間の「力」の関係とかはたしかにその通りだなぁと。

子犬の頃の甘噛みですら声が出るほど痛かったんだけど、あれが本来の犬の姿。

とてもじゃないけれど痛くて大変だったもん。

そのときのお話はコチラ
ハルさんの成長記 vol.1



その他のハルさんの"アレコレ"
カテゴリー:ハルさん(OES)



本能や身体的能力では圧倒的に勝るのは犬なのに、こちら(人間)の都合に合わせてくれている。

いつでも自由に出かけられないし出かけてもリードもつき、食べ物も自由に選べない、遊べる相手も限られている。





いや、そんなの犬を飼うなら当たり前のことだし飼う前から分かってたのでは?と思われるかもしれない。

犬の十戒も「犬を飼う前に読むべき飼い主としての心構え」としてもしばしば扱われたりします(映画でもそのように扱われてる)。


でもこのこれ犬を飼って初めて理解共感できるんじゃないかと思うんですよね。

小学生の私は猫を飼いたいと言ったけれど、もし犬を飼いたいといったとしてこの十戒を読んたとしても真に理解できていたとは思えない。

当時両親が猫ちゃんを他所へやってしまったのは当然のことだと今となっては思います。

共働きで環境的にも金銭的にもペットを飼える余裕はなかったし、何より飼いたいといった私本人が学校でお世話できなかったしね。

犬と暮らして世話をして、その存在に癒されしんどくて辛いときもあるけれどそれでもやっぱり大切な存在だと認識する。

その経験があるからこそ、この10個の詩が心に響くのだと思う。


オールドイングリッシュシープドッグ イラスト

ハルさんを迎えて後悔してることがあります。
それは、

ハルさんが予想をはるかに超えてかけがえのない存在になってしまったこと

自分の生活がこんなにハルさん中心になるとは思わなかったし、愛犬の存在がこんなに人生の一部になることまで想像できなかった。

そして何よりも、飼い主としてこんなにハルさんから愛され必要とされるものだとは思ってなかった。


小学生の私は猫ちゃんのお世話という面でも至らなかったと思うけれど、十戒にもあるように 「彼らには自分(飼い主)しかいない」ということに応えられなかったと思う。

まだ子どもな私は自分のことで手一杯だったし、結果的にはその後家をでていってしまっているわけだしね。

この先何事もなければ私はずっと家にいるわけだけど、ハルさんもまた子どもたちのように家をでて新しい関係や環境を体験することもない。

ずっと私だけ。ずっと家族だけ。

ずっと側にいるしハルさんの愛情もずっと受け止め続けてあげられる。

これは犬を飼うことの喜びであり幸せ。

でもその大きな大きな存在になったがゆえに、将来確実にくるハルさんとの「別れ」が怖い。
耐えられる自信がない。それでもいつかは必ず逝ってしまうなんて辛すぎて…。

本当に、こんなになるとは思っていなかった。

犬の十戒を目にすると、その"後悔"が浮かび泣いてしまう…。





ちなみに、映画を見たときも号泣しました。

そりゃ泣くよ、無理やわあんなん。

「ついこの間まで子犬だったじゃない…」という主人公のセリフは本当にその通りだろうなと。


ただね。
こういっちゃあれなんだけど正直泣いた(共感した)のは最後だけで…。

そこに至るまでは一緒に見ていた夫と終始ツッコみながらの鑑賞でした。


「え、そこでそうはならんやろ…」

「は?!なんでそんなことするん?」

「犬はどうしたんやーーー?!!」


という感じで犬を飼う者として納得がいかないことがあまりにも多すぎて…(笑)


犬を飼ってした後悔がもう一つ、


犬の映画が大人しく見れなくなった(笑)


「犬と10の約束」は犬飼いさんが見ると「もっと犬のこと考えろや!!」とツッコみたくなる作品だと思いますのでまだの方はよかったら見てくださいね!

そして「後悔」してください!!


オールドイングリッシュシープドッグ イラスト

映画を見終わった後、夫に自分の「後悔」の話をしました。

過去にペットを見送った経験がある夫は「もうそれは仕方がないよ」と言いました。

そしてハルさんの"その時"がきたら自分も仕事が手につかないだろうし辛い、とも。

普段は強くて冷静沈着な夫だから「意外だ」と言うと「当たり前やん」と言われました。

夫はハルさんを迎える前からその覚悟があったのかもしれない。だとしても少なからず私と同じ「後悔」はあるということだよね。
当たり前だよね。


夫とハル



別れは必ず来るしそれがいつかは分からない。

「後悔」は消えないけれど、それでも今はハルさんとの生活を一日一日楽しんでいます。

最近はかまって欲しくなると


オールドイングリッシュシープドッグ 写真

こうやってベタベタしてくるハルさん。


オールドイングリッシュシープドッグ 写真

かわいい!!!


これぞ無償の愛!


オールドイングリッシュシープドッグ 写真

…いや、無償ではないかも(笑)
「鮎おくれ」


ということで、これからもハルさんと愛し愛されの幸せな生活を送って行くぞー!